今、ファッション・アパレル業界はかつてない危機に瀕しています。新型コロナウイルスが猛威を振るう中、実店舗での衣服の販売が困難になり、従来のビジネスモデルでは太刀打ちできない状況に陥りました。しかし、新しい風も吹いています。この1年で、ECサイトやバーチャル接客など、オンラインでの施策を強化する企業が増えたことを肌で感じているのではないでしょうか。そんなファッション・アパレル業界を応援すべく、デザインソフトAPEXFiz®は誕生しました。今回は、まさに今大注目のAPEXFiz®開発の裏側に迫ります。
APEXFiz®とは?
APEXFiz®は、世界中の大手アパレル、ニットメーカーで活用されているデザインシステム「SDS®-ONE APEXシリーズ」がソフトウェア化し、サブスクリプション形式で販売されているものです。特徴はなんと言ってもニットや織物など生地シミュレーションのリアルさ。実際の糸を使ってバーチャルサンプルを作ることができる、世界に一つだけのソフトウェアなんです。
wearwareでも以前ご紹介しましたので、詳しくはこちらをご覧ください。
APEXFiz®開発秘話
APEXFiz®を開発から販売まで手掛けているのは、和歌山県にある島精機製作所という編み機のメーカーです。そこで、新たに誕生したデザインソフトAPEXFiz®の開発秘話を入手しました!ここからは開発に携わったSさんとOさんを交え、インタビュー形式でお届けします。
時間とコストの無駄を省くAPEXFiz®
Q:まずはAPEXFiz®について詳しく教えていただけますか?
Sさん:APEXFiz®はアパレルをはじめとした各種業界の商品企画・デザインの現場で、さまざまなアイテムの企画・デザインやバーチャルサンプリングをおこなえるソフトのサブスクリプションサービスです。ニットや織物のファブリックのシミュレーションをはじめ、3Dバーチャルサンプリングもおこなえるため、実物サンプルを作らずにデザイン検討ができ、リードタイムを大幅に短縮できます。
バーチャルサンプリングについて詳しくはこちら
withコロナの働き方に寄り添った製品を
Q:デザインソフトのサブスクリプションサービスを始めようと思ったきっかけはありましたか?
Sさん:一番はお客様の要望が大きかったことですね。従来はハードウェアとソフトウェアがセットの販売でしたので、オフィスでしか使えない、他の人と共有で使わなければならないなど、制限が多かったんです。また、一体型ですので導入のハードルも高く、気軽に試せませんでした。自分のノートパソコンにソフトを入れて持ち運びたいなどの要望も以前からたくさんありました。
Oさん:そんな中、コロナの影響でテレワークが一気に増えました。在宅でお仕事する方が増え、よりサブスクリプションの需要が高まった時期に準備が間に合ったのはよかったですね。withコロナあるいはニューノーマルの新しい働き方に、いつでもどこでも仕事ができるAPEXFiz®のサービスはフィットしているのではないでしょうか。
サブスクリプションサービスのメリット
Q: 今まではハードウェアとソフトウェアがセットのオールインワンシステムとしてデザインシステムを販売してきたとのことですが、APEXFiz®が始まったことで、お客様にとってはどう変わるのでしょうか?
Sさん:導入のハードルはぐんと下がったのではないでしょうか。必要なサービスのみ購入できますので、初期費用を抑えて試しやすくなったと思います。また、これまで共有でシステムを使用していただいていた方には、1人1ライセンス購入することで、使いたくても使えないストレスからも開放されます。
Oさん:その上でオールインワンシステムのソリューション自体は変わりません。お客様一人一人は分業化していますので必要な機能だけを使っていただきますが、全体のソリューションとして見たとき、企画から生産までの一連の流れは従来どおり全て繋がっています。
他のデザインソフトにはないAPEXFiz®の魅力
Q:他のデザインソフトと比較した際、APEXFiz®の強みは何ですか?
Sさん:まず一番に注目してほしいのは、シミュレーションのクオリティです。横編み、丸編み、織物、タオル、プリント、刺繍などのシミュレーションができますが、現物サンプルと見分けがつかないくらいリアルですので、ぜひご覧いただきたいですね。
Oさん:さらに、島精機製作所は機械メーカーですので、生産と直結しているところが大きな強みです。
Sさん:そうですね、世の中にこういったシミュレーションソフトはたくさんありますが、
モノづくりのサプライチェーンの中で生産まで一貫してサポートできるのはAPEXFiz®だけではないでしょうか。
yarnbank®という糸のオンラインサービスがありますが、こちらを利用すると
実際に買える糸でシミュレーションができますし、ニットのプログラミングをする際にもデザインしたバーチャルデータをもとにモノづくりを進めることができます。
APEXFiz®の実際の操作画面が気になる方は、下記ページから申し込めば、すぐにデモ動画を見ることができます。
DX(デジタル・トランスフォーメーション)の促進を目指して
Q:今後はどういった開発を進めていきたいですか?APEXFiz®のこれからのビジョンを教えて下さい。
Oさん:編み機やデザインシステムなどすべてのコンテンツが融合し、1つのプラットフォームとして機能することを目指しています。企画・デザインから生産まで一連のソリューションとして、より密接に繋がっていくのが理想ですね。
Sさん:業界のDXを加速させたいという思いがあります。ファッション業界は今大きな変革期を迎えていて、無駄なモノづくりをしないサステナブルなファッションへと方向転換しています。APEXFiz®はその一翼を担うことができます。APEXFiz®で多くのお客様が困っていることを解決したいですし、これからもファッション業界が活気づくような仕掛けをどんどん作っていきたい、ファッションって楽しいんだと思ってもらいたいですね。
Oさん:そうですね、アパレル業界はコロナの影響で大打撃を受け、今元気がなくなっています。だからこそ、新しいチャレンジをして、お客様にもわくわくしてもらえるようなお手伝いをしていきたいと思います。APEXFiz®の「Fiz」には「はじける」という意味もありますし、この業界に勢いをつけて、元気にしていきたいです!
本日は貴重なお話ありがとうございました。最後にSさんから一言、「APEXFiz®はデジタル時代におけるファッションデザインの新常識になるべく、ファッション業界に変革を起こします。ぜひ、APEXFiz®を使ってみてください!」とのことでした。
APEXFiz®のオフィシャルサイトはこちら!
ここまでAPEXFiz®の開発秘話をご紹介してきました。APEXFiz®のオフィシャルサイトもぜひ、ご覧ください!
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