ファッション・アパレルの商品を企画する際、どんなソフトを使っていますか? CLO3D、Browzwear、Optitexをはじめ、おなじみのAdobeなど、さまざまなソフトがありますよね。今回は、企画から生産、ECへの活用まで幅広く役立つデザインソフトAPEXFiz®をご紹介します。
目次
ファッション・アパレル業界の方ならば、「SDS®-ONE APEXシリーズ」という名前には聞き覚えがあるかもしれません。SDS®-ONE APEXシリーズは、専門的なデザイン&シミュレーションソフトがあらかじめインストールされている、ハード一体型のデザインシステムと呼ばれるものです。
すでに世界中の大手アパレル、ニットメーカーで活用されていて、3Dソフトで有名なCLOと一緒に導入されているケースも多数あります。生地シミュレーションのクオリティの高さが、業界で評価されているポイントの1つで、幅広い活用に繋がっているようです。
他にも、バーチャルサンプルを作成するために必要な、糸のデザイン、配色、柄作成、ニットや織物の生地シミュレーション、3Dモデルへの着せ付けなど、多彩な機能が搭載されていて、とてもリッチなソフトです。
このようにオールインワンで、1台あれば大抵の事が解決する優れモノなのですが、その分価格が高いと感じられる方もいるようです。また、一部のユーザーにとっては、使わない機能も含まれていて、フル活用できない場合があり、購入のハードルになっているケースもありました。
一方、2021年にリリースされたAPEXFiz®は、SDS®-ONE APEXシリーズに搭載されているたくさんの機能の中から、よく使う組み合わせが4種類に細分化されてソフト化。サブスクリプション形式で販売されているので、リーズナブルに導入することができます。
業種や職種など、ニーズに合わせて、欲しい機能だけが入ったソフトを購入し、いつでも自前のパソコンで使えるようになるのは、とても便利で嬉しいですね。
さまざまなアイテムの企画デザインからバーチャルサンプリング、生産への連結、EC の活用までも。APEXFiz®〈エイペックス・フィズ〉は、いつでもどこでも幅広く役立つデザインソフトです。
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APEXFiz®を開発から販売まで手掛けているのは、島精機製作所というメーカーです。元々ニットを編むための産業機械を開発・製造・販売している創業約60年の企業なのですが、実はソフトウェア開発の歴史も長く、最初のデザインシステムが完成したのは1981年にさかのぼります。約40年前ですから、かなり老舗と言えるのではないでしょうか。
グラフィックソフトの開発は、1979年、アメリカ航空宇宙局(NASA)が、3枚のグラフィックボードを民間へ払い下げる時に、島精機製作所がそのうちの1枚を入手したのが始まりでした。ちなみに、アップルの創業者として知られるスティーブ・ジョブズ氏も、同じく、この貴重な画像処理の基盤の1枚を手にしています。
SDS®-ONE APEXシリーズやAPEXFiz®は、編み機メーカーが開発しているソフトということで、特に横編みニットの生産との連動性が強みですが、他にも独自開発された機能が豊富なことから、ファッション全般はもちろん、他の業界でも幅広く活用が見込まれています。
過去には、放送・建築・自動車などの業界向けに、当時世界最高速度の画像処理機能を誇るデザインシステムHyper PaintⅡを開発していたことでも有名です。
APEXFiz®には、合計4種類のラインアップがあります。
APEXFiz®は、ファッション・アパレル業界の方の痒い所に手が届くような、専門性の高い機能が満載です。
バーチャルで生地を作る機能です。近年、ファッション・アパレル業界では3Dソフトを使ったサンプリングが増えていますが、そのマッピングの素材として、現物の生地をスキャンして使っている方はいらっしゃいませんか? この場合、生地がよれてしまって上手くデータ化できず、修正や調整に時間がかかってしまったり、データ化してもリアル感が足りなかったりするケースも多いのが現状。そもそも、見本の生地がなかなか手に入らなかったり、専用スキャナが高額すぎて買えないというケースも多いです。また、現存の生地を使う以上、独創的な発想は狭まれてしまいがちです。
でも、APEXFiz®ならば、このファブリックシミュレーションが可能で、実際の糸データを活用し、ハイクオリティなニットや織物の生地がデザインできます。
APEXFiz®に搭載されている基本機能です。
さまざまな専用ツールで、オリジナルの柄を作る事ができます。カラーバリエーションの作成も自由自在で、思いのままにプリント柄のデザインがおこなえます。作ったデザインや柄は、製品写真へ立体的に貼り付けることもできるので、ECサイトを運営されている方にも重宝される機能です。
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今日は、ファッション・アパレル系ECサイト運営に革命を起こすアイデアのご紹介です。特に、ECサイトの画像準備に頭を悩まされている会社様は必見ですよ!
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APEXFiz® Design-Knit <デザイン - ニット>に搭載されている機能です。
横編みニット・丸編みニットのデザインに対応しています。例えばジャカード柄であっても、同時並行で図案から自動的に目数に落ちて、生産用のデータに変換できるプログラムが生成されます。
これにより、デザイナーの意図が効率良く、確実に生産現場へ伝えられるようになり、コミュニケーションがスムーズになります。
APEXFiz® Design-Weave <デザイン - ウィーブ>に搭載されている機能です。
ストライプやチェック柄、ジャカード柄など、さまざまな織物のデザインができ、アパレル業界だけでなく、インテリア業界などでも活用されています。また、起毛やしわ加工のシミュレーションに対応。パイル生地もシミュレーションできるため、タオル業界でも人気があります。
これまで紹介した機能すべてを活用したい方には、APEXFiz® Design Pro <デザイン プロ>という製品ラインアップもあります。
APEXFiz®は、3Dオプションを追加することができます。
カラーリングや柄作成も、3D で確認しながらおこなえます。常に最終イメージを確かめながらデザインできるため、まるで手元で実物を作り上げていくかのような操作性。スピーディにデザインを進められます。
中でもニットの3Dは、他社ソフトのようにパターンへ生地を貼りつけて疑似的に再現するのではなく、ループ1つ1つを立体的にシミュレーションするため、クオリティが非常に高いです。
APEXFiz®の実際の操作画面が気になる方は、下記ページから申し込めば、すぐにデモ動画を見ることができます。
APEXFiz®は、ファッション・アパレル業界の商品企画に少しでも携わる方ならば、どなたにでもオススメしたいのですが、特に次のような方は必見です。
3Dデザインのソフトは世の中に数多くありますが、布帛アイテムにマッピングするための生地スワッチデータの準備で、お困りではありませんか? また、ニットアイテムでは、思ったようなリアルさを表現できないという問題を抱えていませんか?
シミュレーションソフトAPEXFiz®は、実際の生産に直結させられるファブリックデータや、ニットの3Dデータを作成することができます。糸のデータから超リアルな生地をシミュレーションする技術は、特許にもなっています。
ファッション・アパレル商品は、リードタイムの長さが長年の課題となっています。また、ファッション・アパレル業界のサステナブル化が叫ばれる今、バーチャルサンプルのクオリティ向上は急務です。
APEXFiz®で作った高品質なバーチャルサンプルならば、単純な企画時間の短縮だけでなく、現物サンプルに関わるコストや素材が削減できます。トレンドに沿ったデザイナーの意図も、より正確に伝えられるようになり、生産工場とのコミュニケーションも改善します。
すると、シーズンに近い時期での商品企画が可能となり、企画の精度向上も期待できるため、売れ残りを減らして、サステナブルな販売活動へコミットできるようになります。
以前から販売されているSDS®-ONE APEXシリーズは、ハードと全ソフトが一体で販売されていましたが、それが理由で購入を控えていた方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、今回サブスクリプション販売がスタートしましたから、こういった問題も解消されそうです。
APEXFiz®は、日本国内であれば、どなたでも購入することができます。サブスクリプション形式ですから、法人や学校関連はもちろん、フリーランスなど個人事業主の方も導入しやすいのではないでしょうか。
海外も、大抵の国で利用できますので、詳細を知りたい方は、まずAPEXFiz®の専用フォームから問い合わせてみましょう。今抱えている問題を解決できるソフト選びをコンサルしてくれるだけでなく、価格を含めたソフトの詳細についても聞くことができます。
既に他のソフトを使っているので、今更乗り換えするのは気が進まないという方も、複数のソフトを組み合わせて使うことで、商品デザインや企画の業務が各段にはかどるようになることもありますから、ぜひ一度試してみてはいかがでしょうか。
特にファブリックシミュレーションは、現在どんなソフトをお使いになっていても、確実にクオリティが向上するのは間違いありません。
今回は、注目のデザインソフトAPEXFiz®を紹介しました。いかがでしたか?
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