2021年1月末、香港で、SPINEXPO B2Bイベントが開催されていたのをご存知ですか? コロナ禍の今、貴重なリアル展示会ですので、早速、現地からレポートを入手しました。展示会概要や注目糸メーカーの動向などをご紹介していきます。
目次
まず、展示会の概要から見ていきましょう。
こちらは、トレンドエリアの様子です。
次は、コンセプトスタイルのコーナーです。
各紡績メーカーの新コレクションのコンセプト&トレンドは、サステナブルと機能糸の2種類に絞られます。 特にサステナブルに関しては、出展社全てが、新コレクションの中に盛り込んでアピールしていた要素です。
近年、アパレルブランドや、リテーラーのサステナビリティへの意識が高まっていることもあり、 各紡績メーカーとしても、新商品開発にサスイテナブルは欠かせないという背景があるのではないでしょうか。
他にも、次のようなトピックが見られました。
サステナブルを謳った糸の多くは、証明書(GOTS、RWS、BCI-Cotton、OCSなど)をつけて訴求されていました。
報告では、いくつかの企業の注目ポイントについても紹介されていました。
サステナブルが引き続きメインテーマになっており、リサイクルカシミヤの人気が出ています。
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リサイクルカシミヤ | PVA | 織物 |
メリノウールが1番人気のある商品でした。
サステナブル商品としては、環境汚染や廃棄物の削減を目指して、回収可能な魚網からリサイクルしたナイロン繊維が紹介されていました。
UPWも、サステナブルを意識した商品が出されています。
RWSやGCS認証を取得した動物繊維、オーガニックコットン、セルロースなどのバイオ素材を使用した革新的な合成繊維など、エコな糸のシリーズが紹介されていました。
低・中価格帯の製品をターゲットとした、ファンシーヤーンのメーカーです。
他社がEcoVeroに焦点を当てている中、よく似た品質のものが、よりリーズナブルな価格帯で提供されています。
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アセテートブレンド、リヨセルブレンドが2022年シーズンの主力商品です。
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KILING: 2/52NM 100%Lyocell |
BRITENY: 2/56NM 25%Acetate 25%Acrylic 50%Lyocell |
ETERNITY: 2/48NM 36%Recycle Polyester 36%Lyocell 28%PBT |
出展糸メーカーのレポートはいかがでしたか? 次は、現地会場でおこなわれたアンケート結果が入手できましたので、ご紹介したいと思います。
先日、Pitti Filatiの記事でも取り上げたyarnbank®に関する調査です。
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質問は3問。
結果は次の通りです。
まず、4人に1人が、yarnbank®について知っているようです。
また、yarnbank®を使ったことがないけれど、SPINEXPOの後で使ってみたいと解答した方が、90%以上でした。
さらに、yarnbank®の主な使用目的は、糸のデジタルデータのダウンロードや、糸情報のチェック、新しい糸のリサーチに活用されていることが分かりました。
yarnbank®の注目度の高さが伺えます。
ぜひ、この機会に登録して使い始めてみませんか?
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SPINEXPOのオンラインアーカイブSpinexploreとは? 糸情報はオンライン検索できる時代に
アジア圏で、大きな糸の国際見本市と言えば、SPINEXPO(スピンエキスポ)。日本からの来場者も多い展示会です。今回は、改めてSPINEXPOがどんな展示会なのか、まとめていきたいと思います。コロナ禍の今、ぜひ押さえておきたい、オンライン対応についても紹介しますので、ぜひ最後までお付き合いください。
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