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【速報レポート】SPINEXPO香港2022春夏B2Bイベント情報

作成者: wearware|2021/02/24 3:04:16

2021年1月末、香港で、SPINEXPO B2Bイベントが開催されていたのをご存知ですか? コロナ禍の今、貴重なリアル展示会ですので、早速、現地からレポートを入手しました。展示会概要や注目糸メーカーの動向などをご紹介していきます。

SPINEXPO香港 B2Bイベントとは?

まず、展示会の概要から見ていきましょう。

展示会名:SPINEXPO Spring/Summer 2022 B2B Presentation Hong Kong
日程:2021年1月27日(水)〜28日(木)
時間:午前10時〜午後7時(最終日は午後6時まで)
会場:The Space@D2 Place(香港、九龍)
出展者数:29社
総来場者数:約450~500名程度

こちらは、トレンドエリアの様子です。

次は、コンセプトスタイルのコーナーです。

 

SPINEXPO香港 B2Bイベントに見る2022SS糸のトレンド

各紡績メーカーの新コレクションのコンセプト&トレンドは、サステナブル機能糸の2種類に絞られます。 特にサステナブルに関しては、出展社全てが、新コレクションの中に盛り込んでアピールしていた要素です。

近年、アパレルブランドや、リテーラーのサステナビリティへの意識が高まっていることもあり、 各紡績メーカーとしても、新商品開発にサスイテナブルは欠かせないという背景があるのではないでしょうか。

他にも、次のようなトピックが見られました。

    1. 地球にやさしい素材の使用
      1. 例)海から回収した漁網で、ナイロンをリサイクルする取り組み
      2. 例)牡蠣の殻を再利用したポリエステル
      1. 例)EcoVero(環境配慮型ビスコース)

    1. 証明書の活用

      サステナブルを謳った糸の多くは、証明書(GOTS、RWS、BCI-Cotton、OCSなど)をつけて訴求されていました。

 

SPINEXPO香港 B2Bイベント出展糸メーカー紹介

報告では、いくつかの企業の注目ポイントについても紹介されていました。

Consinee Group Co. Ltd

サステナブルが引き続きメインテーマになっており、リサイクルカシミヤの人気が出ています。

 

 

 

リサイクルカシミヤ PVA 織物

 

Zhejiang Xinao Textiles Inc

メリノウールが1番人気のある商品でした。

サステナブル商品としては、環境汚染や廃棄物の削減を目指して、回収可能な魚網からリサイクルしたナイロン繊維が紹介されていました。

 

UPW Ltd

UPWも、サステナブルを意識した商品が出されています。

RWSやGCS認証を取得した動物繊維、オーガニックコットン、セルロースなどのバイオ素材を使用した革新的な合成繊維など、エコな糸のシリーズが紹介されていました。

 

Jiangsu Excellent Textile Co. Ltd

低・中価格帯の製品をターゲットとした、ファンシーヤーンのメーカーです。

他社がEcoVeroに焦点を当てている中、よく似た品質のものが、よりリーズナブルな価格帯で提供されています。

 

 

 

JIANGSU LUGANG SCIENCE & TECHNOLOGY CO., LTD

アセテートブレンド、リヨセルブレンドが2022年シーズンの主力商品です。

 

 

 

KILING:
2/52NM 100%Lyocell
BRITENY:
2/56NM 25%Acetate 25%Acrylic 50%Lyocell
ETERNITY:
2/48NM 36%Recycle Polyester 36%Lyocell 28%PBT

 

SPINEXPO香港 B2Bイベントでの緊急アンケート結果

出展糸メーカーのレポートはいかがでしたか? 次は、現地会場でおこなわれたアンケート結果が入手できましたので、ご紹介したいと思います。

先日、Pitti Filatiの記事でも取り上げたyarnbank®に関する調査です。

質問は3問。

  1. yarnbank®をご存知ですか? どこで知りましたか?
  2. 糸の調達にyarnbank®を使ったことはありますか?
  3. yarnbank®は何をするのに便利ですか?

結果は次の通りです。

まず、4人に1人が、yarnbank®について知っているようです。

また、yarnbank®を使ったことがないけれど、SPINEXPOの後で使ってみたいと解答した方が、90%以上でした。

さらに、yarnbank®の主な使用目的は、糸のデジタルデータのダウンロードや、糸情報のチェック、新しい糸のリサーチに活用されていることが分かりました。

yarnbank®の注目度の高さが伺えます。

ぜひ、この機会に登録して使い始めてみませんか?