生産とのシームレスな連携で、デザインの企画からサンプル作成までの効率UP!―バーチャルサンプリング後のデータ受け渡しについて―

2021/10/08 9:49:03


皆さん、こんにちは。ファッション・アパレル業界の未来を救うお役立ちサイトwearware(ウェアウェア)です。

ニットの製品企画をする際に、デザインソフトSDS®-ONE APEXシリーズのバーチャルサンプリングが役立つことを前回の記事でご紹介しました。シリーズ全6回でお送りするファッション業界のデジタル化を促進するためのソリューション、第2回目の今回は、SDS®-ONE APEXシリーズを用いて、製品企画者が生産者にデザインを伝えるときに役立つ、仕様書を作る工程を見ていきましょう。企画と生産との連携をスムーズにおこなうには、従来のアナログ媒体でのやり取りではなく、いかにデジタルを駆使するかがポイントです。wearwareでは、ファッション・アパレル業界のDX化(デジタルトランスフォーメーション)を推進するべく、生産側に寄り添ったファッションテックをご紹介していきます。

生産とのシームレスな連携で、サンプル業務の効率UP!

当記事の内容は、島精機製作所が主催のウェビナーを参考にしています。
全6回のウェビナー動画の閲覧と資料のダウンロードは下記サイトよりお申込みいただけます。
 
 
 

企画側と工場との連携における課題について

生産拠点の国内回帰が進む日本のアパレル産業ですが、企画と生産拠点の間に物理的な距離があるケースが依然として多いかと思います。また近年では、環境への配慮や労働環境の改善など、さまざまな見直しを迫られることが増えました。その中で、服作りにおける資源の無駄を削減すべく、デジタル技術を駆使する気運が高まっています。

では、ニット製品の企画から生産へのフローは、どのようにデジタルへ置き換えられるのでしょうか?
まずは、現状の作業の流れを確認してみます。

通常、企画側から工場などの生産側に製品のイメージや寸法などを伝えるためによく使われるのが、下記のような指示書です。

仕様書(スペックシート)

しかし、写真やイラストだけではイメージが明確に伝わらず、やり直しが発生してしまうといった課題がありました。こういったミスコミュニケーションを防ぐには、企画者から生産者への唯一のメッセージである仕様書が、いかに的確であるかが鍵となってきます。今回は、デザインソフトSDS®-ONE APEXシリーズを活用して、確実に伝わる仕様書を作成する流れをご紹介していきます。

今すぐ詳細が気になる方は、下記の資料をダウンロードしてご覧ください。デザインソフトの操作画面の紹介も交えながら詳しく解説しています。
 
生産とのシームレスな連携で、デザインの企画からサンプル作成までの効率UP! ―バーチャルサンプリング後のデータ受け渡しについて―  無料ダウンロード  PDFファイル
 
 

SDS®-ONE APEXシリーズとは?

まず最初に、SDS®-ONE APEXシリーズについて簡単にご紹介したいと思います。
SDS®-ONE APEXシリーズは、島精機製作所という横編機メーカーが開発した、横編み、織物、プリント、丸編み、タオル、刺繍などのテキスタイルデザインや柄、配色の作成、シミュレーションに特化したソフトウェアを搭載するデザインシステムで、ファッション業界をはじめ、さまざまな業界で活用されています。
 
ニットのデジタルサンプル(以後、バーチャルサンプルと呼びます)を作成する際には、生産機である横編機で使用するためのデータが自動的に裏側で作成されますし、イメージしている柄を再現するための細部の情報も出力できます。今回は、いかにニットの製品企画から生産までをシームレスにデジタル連携できるかについて、詳しく解説していきます。
 
ここで、バーチャルサンプルの作り方について気になった方は、下記もご覧ください。
 

企画から生産へとスムーズに連携するために、仕様書を作成しよう!

工場へのスムーズな連携のためには、的確な指示が過不足なく記載された仕様書が必要となってきます。ニットの製品企画では、型紙・デザイン・組織柄・3Dイメージが仕様書に記載されていると便利ですが、ここからは、SDS®-ONE APEXシリーズを活用した指示書作成について、4つのポイントをご紹介いたします。
 
 

基本情報となるのは型紙と寸法表

SDS®-ONE APEXシリーズでは作りたい製品の寸法を入力することで自動的にパターンに展開されるのですが、その寸法情報とパターンイメージはデータ出力できます。出力したデータを印刷して仕様書に貼り付けたりメールに添付したりして活用することができます。
 
パターン(型紙)と寸法表 

デザインを出力しよう(ボーダー柄の場合)

製品のシルエットが決まったら、柄デザインも企画していくことになります。例えばボーダー柄をデザインした場合、具体的なボーダーのピッチの指示が必要ですよね。デザインソフトの柄作成専用ツールを使えば、ボーダーの情報をレイアウトされた状態で書き出すことができます。使用した色の情報もカラーチップとともに出力されますので、色のミスコミュニケーションも未然に防げます。

ストライプ柄情報
 

組織柄は正確な生産用コードで伝えよう

次に、ニットの場合はリンクス柄やケーブル柄などの組織柄も含まれることがあります。組織柄の場合、ボーダー柄のように単純に糸の色を変えるだけではなく、編み方に影響します。イメージ写真だけの場合、生産者は写真を参考に編むためのコード(ニット専用のプログラム)を書き起こすという作業が必要となる上、実際に完成したサンプルが企画者のイメージと異なってしまう心配もあります。
 
しかし、デザインソフトSDS®-ONE APEXシリーズを使うと、デザインしている最中に、裏側で組織柄のコードが自動生成されます。自動生成されたコードを仕様書に添付するだけで生産者の負担は減りますし、企画者は完成イメージを正確に伝えることができますので、両者にとって有益な仕組みですね。

ニットの組織柄情報
 

3Dイメージを書き出して、より具体的なイメージを共有しよう

最後に、企画段階でバーチャルサンプルが完成している場合は、3Dイメージとして書き出し、コメントを付け加えて詳しく指示することもできます。角度を変えて数パターンを用意すると、より具体的なシミュレーションのイメージが湧きます。
 
バーチャルサンプルの3Dイメージ 
 

まとめ資料プレゼント

ここまで、デザインソフトSDS®-ONE APEXシリーズを使って企画から生産までの連携をスムーズにおこなうためのファッションテックをご紹介してきました。
 
ここで、実際のSDS®-ONE APEXシリーズの画面キャプチャや3Dシミュレーション結果などが盛りだくさんのまとめ資料をプレゼントします。ぜひ、下記からダウンロードしてご覧ください。 
 
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アパレル・ファッション業界は本当にDX化を推進していけるのか?

IT技術を浸透させることで人々の生活に変革をもたらす、デジタルトランスフォーメーション(DX)。業界を問わず叫ばれるようになり、企業として取り組むのは当たり前の世の中になってきました。

ではアパレル業界はというと、DX化に関しては非常に遅れていました。現物思考が強く、実サンプルをベースに製品の企画・製作をおこなっていたという実情があります。

しかし、新型コロナウイルスの影響でアパレル業界は大打撃を受けました。大量に生産しても売れ残ってしまう現実から、無駄なモノづくりをしないサステナブルなファッションへと方向転換しています。

さらにコロナ禍の営業ではデジタル化が加速し、ライブコマースやECなどデジタルを取り入れた施策にも挑戦しています。オンライン試着やバーチャルファッションショーなど新しい販売形態も見られるようになり、ファッション業界は今、過渡期を迎えています。

この難局を乗り越えた先には、今まで見たことのなかった景色が広がっていると思うと、ワクワクしませんか? リアルとバーチャルの境界が薄れ、オンラインとオフラインをうまく融合したアイデアなどもますます活発になってきそうです。ファッション業界全体を本格的にデジタル化していく未来は、そう遠くないのかもしれませんね。

 

SDS®-ONE APEXシリーズのサブスクリプションサービスAPEXFiz®

SDS®-ONE APEXシリーズから、サブスクリプションサービス「APEXFiz®」のご紹介です。SDS®-ONE APEXシリーズと同様、企画・デザインから配色検討、リアルなファブリックシミュレーション、製品の3Dバーチャルサンプルまで作成可能。企画側と生産側をデジタルで繋ぎ、リードタイムの短縮と環境に優しいモノづくりを実現します。
 
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ファッション業界のデジタル化に役立つノウハウを一挙公開!<シリーズ全6回の概要>

wearwareでは、ファッション業界のデジタル化を促進するためのソリューションを全6回のシリーズでご紹介しています。今回はシリーズ第2回目をお届けしました。ぜひ他の回の記事もご覧ください。
 
さらに、全6回のウェビナー動画の閲覧と資料のダウンロードは下記サイトよりお申込みいただけます。
 
 
 
第2回目のまとめ資料は、下記からダウンロードしてご覧ください。 
 
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wearwareはファッションデザインのデジタル化を応援しています。

次回の更新もお楽しみに!

Tags: バーチャルサンプル

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