皆さん、こんにちは。ファッション・アパレル業界の未来を救うお役立ちサイトwearware(ウェアウェア)です。
デザインの企画から生産までを一気通貫でおこなう際に、デジタルを駆使することでいかに効率よくモノづくりを進められるかについて、前回の記事でご紹介しました。とはいえ、社内のワークフローが従来通りのままでは、脱アナログ化が容易くないことも実感されているのではないでしょうか。シリーズ全6回でお送りするファッション業界のデジタル化を促進するためのソリューション、第3回目の今回は、バーチャルサンプルの運用を開始するにはどういった手順で進めると良いか、成功事例を交えながらご紹介していきます。
目次
ファッションテックウェビナーシリーズ録画アーカイブ一挙公開!
ファッションテックウェビナーでは、ファッション業界のデジタル化を促進するためのソリューションを全6回のシリーズでご紹介しています。
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社内のワークフローにバーチャルサンプルを取り入れるには?
デザイン企画におけるバーチャルサンプルの作成には、SDS®-ONE APEXシリーズのデザインソフトがおすすめです。SDS®-ONE APEXシリーズを用いてバーチャルサンプリングを社内のワークフローに取り入れ、サンプリングのコスト削減やリードタイムの短縮を実現していくには、どのようなプロセスでプロジェクトを進めていくのがスマートでしょうか。今回はデザイナーやパターンナーが複数いるようなアパレル企業を例に、プロジェクト立ち上げの流れを見ていきましょう。
なお、本記事の概要を今すぐ知りたい方は、下記よりダウンロードしてご覧ください。
アパレル・ファッション業界の救世主、バーチャルサンプルとは?
サンプリングの時間とコストが削減できて、ファッション・アパレル業界をサステナブルにする切り札的存在『バーチャルサンプル』についてご紹介していきます。
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デジタル化を進める3つのフェーズ
フェーズ1:専門チームの編成
生産とのシームレスな連携で、デザインの企画からサンプル作成までの効率UP!
服作りにおけるサンプル作成のリードタイムを短縮し、無駄な資源を出さないアパレル・ファッション業界の救世主、バーチャルサンプル。シリーズ全6回でお送りするファッション業界のデジタル化を促進するためのソリューション、第2回目では、商品企画者が生産者にデザインを伝えるときに役立つ、仕様書を作る工程を見ていきます。
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フェーズ2:専門チーム以外への社内教育
プロジェクトチームによってワークフローを確立したら、次に専門チーム以外の社員への教育が必要となります。社内教育では、バーチャルサンプルの作成方法を周知するに留まらず、社内の意思統一をおこなうことも重要です。
デザインソフトの操作を学習する以前に、バーチャルサンプルを活用することのメリットや運用に関する社内方針などを全社で共有することで、今後の運用が滞りなく進み、このステップがプロジェクトを成功に導きます。
社内でバーチャルサンプルに関する意思統一ができたら、実務をおこなうデザイナーやパターンナーに操作の教育をおこなっていきます。SDS®-ONE APEXシリーズの操作習得には、島精機製作所のeラーニングシステム「SHIMANAVI®」がとても役立ちますが、詳細は後ほどご紹介します。
また、フェーズ1で編成された専門チームがスーパーユーザーとして他の社員の学習サポートをすることで、社内全体のスキルアップも見込めます。
フェーズ3:会社全体での運用開始
いよいよ、社内での本格的な運用を開始していく段階にきました。運用スタート後も現場のスタッフが操作でつまずいてしまうケースがあるため、プロジェクトチームのスーパーユーザーは操作のサポート役として全体をフォローしていきます。
なお、社内全体でバーチャルサンプリングを運用するにあたって、「デジタルアセット」の活用がおすすめです。例えば、シミュレーションで使用する糸や柄のデータをライブラリ化し、社内で共有しておけば、各スタッフの作業効率を高めることができます。このような社内で使用するデジタルアセットの構築も、スーパーユーザーが中心となって進めることで、チームワークの発揮に繋がります。
また、これらのデジタルアセットは、SDS®-ONE APEXシリーズを活用している社外の取引先とも共有することで、社内外でスムーズにデジタル化を拡大していくことができます。
下記資料では、ここまでご紹介した、社内のワークフローにバーチャルサンプルを取り入れてデジタル化を促進するためのステップが簡潔にまとめられています。ぜひダウンロードしてご活用ください!
Cobalt Fashionの事例に見る、バーチャルサンプリングを社内のワークフローに取り入れる方法
ここまでバーチャルサンプリングを社内のワークフローに取り入れる際のプロジェクトの立ち上げ方を説明しました。ここからは、プロジェクトが上手く軌道に乗り、大きな効果が出たCobalt Fashionの事例を紹介します。
Cobalt Fashionは香港にあるアジア最大級の繊維商社、L&Fグループの傘下にある企業で、ニット製品を専門に扱う商社です。欧米のアパレルを中心に、世界各地のお客様からオーダーを受け、ニット製品の開発、および協力工場での量産の請負までをおこなっています。Cobalt Fashionでは、ニット製品を開発するにあたって、バーチャルサンプリング用のラボを設立し専任のデジタルチームを立ち上げました。
今回はCobalt Fashionを一例として取り上げましたが、他にも様々な企業でSDS®-ONE APEXシリーズを使ったバーチャルサンプル作成のプロジェクトが進められています。
社内教育をお助けするウェブサービス
SHIMANAVI®(島精機製作所のeラーニングサービス)
SHIMANAVI®は、島精機製作所のSDS®-ONE APEXシリーズ向けのeラーニングシステムです。業種に応じて様々なコースが用意されており、自分のペースで講習を受講することができます。こちらは提供されているコース一覧です。
コース紹介
ニットデザイン | 3Dニットデザイン | 3Dパターンメイキング |
丸編みデザイン | 織物デザイン | タオルデザイン |
プリントデザイン | eコマース向け画像作成 | 3D靴下デザイン |
デザインソフトの使用用途に応じて受講コースをピックアップし、講師の音声解説付き動画で学習していきます。3Dバーチャルサンプリングを始める場合は、ニットデザインコース、3Dニットデザインコース、3Dパターンメイキングコースの3つのコースを受講すると良いでしょう。
◯ニットデザインコース
◯3Dニットデザインコース
◯3Dパターンメイキングコース
yarnbank®
yarnbank®は定番から最新の糸、トレンドまで、世界中の糸情報が集約された、ユーザーと糸サプライヤーを結ぶWEBサービスです。yarnbank®に掲載されている糸のほとんどは、バーチャルサンプリングに活用できるデータとして提供されており、なんと無料でダウンロードできます。実在する糸を使って商品企画を進めれば、生産側とのやりとりもよりスムーズに進められます。
気に入った糸があればWEBサイトから糸メーカーに問い合わせて糸を購入することもでき、今後ますます活用の幅が広がりそうです。
まとめ資料プレゼント
さあ、はじめよう。デジタル化は会社と人を育てる立役者。
社内で新しい取り組みを始めるには、多くの労力と時間が必要です。はじめの一歩がなかなか踏み出せずにいる方も多いのではないでしょうか。しかし、長期的な視点で考えるとデジタル化により業務効率や生産性が向上するのは間違いありません。提案力アップにもつながります。
また、新たな業務フローの構築をきっかけに、従来の社内業務を一度可視化できるというメリットもあります。無駄な作業は発生していないか、統合できるフローはないかなど、コスト意識をより高めることもできるのではないでしょうか。これは現場で働く人のみならず、マネージャーにとっても良い機会かもしれません。
社内で専門家を育てることでスーパーユーザーが誕生し、社内研修の充実化によりチームワークがよくなると、会社全体の士気も高まっていきます。最先端のツールを選び、常に新たなことにチャレンジする勇気が、今のアパレル・ファッション業界には必要なのかもしれません。
SDS®-ONE APEXシリーズとは?
ニットウェア3Dバーチャルサンプリングの目玉機能を一挙公開!
服作りにおけるサンプル作成のリードタイムを短縮し、無駄な資源を出さないアパレル・ファッション業界の救世主、バーチャルサンプル。シリーズ全6回でお送りするファッション業界のデジタル化を促進するためのソリューション、第1回目では、バーチャルサンプルを使ったニットウェアの企画の流れをご紹介していきます。
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