皆さん、こんにちは。ファッション・アパレル業界の未来を救うお役立ちサイトwearware(ウェアウェア)です。
ファッション業界のデジタル化を促進するためのソリューションを全6回でお届けしていますが、第4回目の今回は、小物アイテムの企画に役立つデザインツールをご紹介します。パターン(型紙)作成をはじめ、ケーブル柄やジャカード柄などを効率よく素敵にデザインする方法や、カラーバリエーションの作成についても説明します。バーチャルサンプルの運用を社内で実践し、業務効率や生産性の向上を目指す手順については、第3回の記事をご覧ください。
目次
- ニット小物の企画にバーチャルサンプルを活用しよう
- ニット小物① ニット帽を作ってみよう
・パターンの作成
・モデルへの着せ付け
・デザインの作成
・3Dシミュレーション - ニット小物② 靴下を作ってみよう
・靴下ライブラリからテンプレートを選択
・図案のワンタッチ合成
・配色バリエーションの作成
・3Dシミュレーション - 糸情報総合WEBサービスyarnbank®
- まとめ資料プレゼント
- ニット小物のサンプル作成をデジタル化し、サステナブルなモノづくりを推進しよう
- SDS®-ONE APEXシリーズについて
- SDS®-ONE APEXシリーズのサブスクリプションサービスAPEXFiz®
- ファッション業界のデジタル化に役立つノウハウを一挙公開!<シリーズ全6回の概要>
ファッションテックウェビナーシリーズ録画アーカイブ一挙公開!
ファッションテックウェビナーでは、ファッション業界のデジタル化を促進するためのソリューションを全6回のシリーズでご紹介しています。
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ニット小物の企画にバーチャルサンプルを活用しよう
デザインソフトSDS®-ONE APEXシリーズでは、さまざまなニット小物のバーチャルサンプルを作成することができます。ニット帽や靴下、ストールやヘッドアクセサリーなど、型紙と糸をベースにバーチャルサンプル(デジタルプロト)を作成することで、本物の製品に近いシルエット、風合いを3Dで表現することができます。今回はファッションアイテムに絞って紹介しますが、ドッグウェアやインテリアなどの活用例もあります。
本記事の内容をより詳しく知りたい方は、下記からダウンロードしてご覧ください。
アパレル・ファッション業界の救世主、バーチャルサンプルとは?
サンプリングの時間とコストが削減できて、ファッション・アパレル業界をサステナブルにする切り札的存在『バーチャルサンプル』についてご紹介していきます。
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ニット小物① ニット帽を作ってみよう
ニット帽のバーチャルサンプル作成手順
パターンの作成
モデルへの着せ付け
フィッティングのメニューでは、着せ付けたいモデルを選択します。デザインソフトにあらかじめモデルが用意されているので、プリセットの中から好きなモデルを選びます。他の3Dソフトで作成したモデルをOBJ形式で読込み使用することも可能です。
フィッティングメニューでは3Dモデルと型紙が表示されます。パターンの着せ付けがうまくいくように配置し、縫い合わせ情報を入れることで3Dイメージが作成できます。折り目を入れたところで折り返したり、リブを表現したりすることで、帽子の形に仕上がります。
デザインの作成
作成したパターンをデザインソフトに転送し、デザインや配色を検討します。今回はボーダー柄の帽子を作ってみましょう。柄作成ツールを使って、ボーダーの幅や色を指定します。3Dイメージを見ながら2Dのメニューでデザインしていくため、リアルタイムでイメージが確認できるのが特徴です。
次に、組織柄をデザインしていきます。編み柄をデザインするための専用ツールを使って、ケーブル柄をあしらってみましょう。デザインソフトには編み組織のライブラリが搭載されているので、お好みの柄を選択するだけで効率よくデザインがおこなえます。
3Dシミュレーション
最後に、作成したデザインのシミュレーション画像を作成します。糸や風合いを選択することで、簡単にリアルな編み上がりのイメージを確認できます。配色や糸を変えていくつでも手軽にシミュレーションできるので、実サンプルがなくてもさまざまなデザインの検討がおこなえます。糸の風合いもリアルに再現されています。
詳細はこちらをご覧ください。
ニット小物② 靴下を作ってみよう
次に、靴下を例にニット小物のバーチャルサンプルを作る方法を紹介していきます。ニット帽では組織柄を作成したので、靴下ではジャカード柄を作ってみましょう。
靴下のバーチャルサンプル作成手順
靴下ライブラリからテンプレートを選択
靴下の場合は、ニット帽のようにパターン作成から始めるのではなく、既にデザインソフトに搭載されているライブラリからベースとなるテンプレートのデータを選択してアレンジを加えていきます。
こちらのライブラリには、レディース、メンズ、キッズ、ベビーなどに対応した、さまざまな形状の靴下テンプレートが含まれています。これらのデータは、丈などの調整ができ、風合いなども自由に設定できます。
図案のワンタッチ合成
続いて靴下に合成する図案を準備します。デザインソフトでは、色と針数を指定するだけの簡単な操作で、使用する糸の数が確定します。さらにニットの編み目1つが1ドットとなるように絵をドット絵に自動変換します。最後に3Dの靴下に合成することで、3Dイメージを見ながら柄の大きさや位置を検討できます。
配色バリエーションの作成
次に靴下の配色バリエーションを作っていきます。配色作成機能では、お好みの色に手動で変更する方法と、自動配色機能を使ってランダムにカラーバリエーションを作成する機能があります。自動配色機能の中には、画像から色を抽出して配色作成する機能もありますので、季節の写真やコンセプトボードをもとに色検討していくこともできます。
3Dシミュレーション
最後に、作成した靴下をシミュレーションしていきましょう。糸を選んで実行すると、靴下のバーチャルサンプルが完成します。デザインソフトでは、実際に編み機で編むように1本の糸からシミュレーションしているため、見た目も本物と遜色ないクオリティでできあがります。現物を編むよりスピーディにイメージ確認できる点が、SDS®-ONE APEXシリーズの人気の秘訣のようです。
糸情報総合WEBサービスyarnbank®
yarnbank®は定番から最新の糸、トレンドまで、世界中の糸情報が集約された、ユーザーと糸サプライヤーを結ぶWEBサービスです。yarnbankに掲載されている糸のほとんどはバーチャルサンプリングに活用できるデータとして提供されており、無料でダウンロードできます。実在する糸を使って商品企画を進めれば、生産側とのやりとりもよりスムーズに進められます。
yarnbank®の検索ボックスから、シーズンや素材、ゲージ、糸の持つ機能性などを指定し、絞り込むことができます。条件の合う糸ブックが一覧で表示され、編み上がりのスワッチやイメージ、より詳細な糸情報を閲覧できます。気に入った糸があればWEBサイトから糸メーカーに問い合わせて糸を購入することもできるので、企画から生産までをカバーできる便利なサービスです。
まとめ資料プレゼント
ニット小物のサンプル作成をデジタル化し、サステナブルなモノづくりを推進しよう
ニット帽や靴下などのニット小物は、ウェアに比べて配色違いや柄違いなどのバリエーションが豊富です。特にサンプルの作成段階においては、さまざまな種類の比較をおこないたいですよね。しかし、実物サンプルをそれだけの数を用意するとなると、莫大な時間・コスト・材料が必要となります。
そこで役立つのが、ファッションテックシリーズで紹介しているバーチャルサンプルの活用です。なかでも、材料費や実物サンプルの制作・輸送時間などを気にせずに何度でもたくさんの配色検討ができるのは、企画の完成度を高めたいデザイナーにとって大きなメリットとなります。バーチャルサンプルを活用してさまざまな無駄を省くことができれば、サステナブルなモノづくりにも繋がります。
SDS®-ONE APEXシリーズについて
ニットウェア3Dバーチャルサンプリングの目玉機能を一挙公開!
服作りにおけるサンプル作成のリードタイムを短縮し、無駄な資源を出さないアパレル・ファッション業界の救世主、バーチャルサンプル。シリーズ全6回でお送りするファッション業界のデジタル化を促進するためのソリューション、第1回目では、バーチャルサンプルを使ったニットウェアの企画の流れをご紹介していきます。
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